研究概要 |
社会教育施設が提供する学習資源データベースと学校での調査学習を総合して活用可能なデータベース及び利用システムの基本機能について検討し,情報通信ネットワークを利用して遠隔から利用可能なプロトタイプのシステムを開発した。 遠隔での共同調査学習は,理科,社会科,さらに総合的な学習において積極的に進められると予測される。これらの共同調査結果のデータは,数値・文字で表現されることが多い。そこで,調査結果を管理するデータベースを開発し,三階層クライアント・サーバーシステムを基本設計に取り入れ,インターネットのWWWから直接登録したり,結果を分析できるようにした。結果の分析では,学習者の理解を容易にするためにグラフ化機能を実装した。このとき,社会教育施設における情報提供も進められており,分布図センター等が提供する関連情報を含めて利用できるように配慮した基本システムとした。 さらに,基本システムを中核に掲示板,リンク集等のデータベースをサブシステムとして開発した。遠隔での共同学習を支援するためには,これらの調査データだけでなく,個々の学習者の気づきを交流可能とすることが継続的・発展的な学習とするために重要であることから,相互の意見交換を可能とする掲示板システムをWWW上に用意した。また,調査結果に基づく発展学習が可能となるように,インターネット上の関連情報をデータベース化して提供できるようにした。
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