研究課題/領域番号 |
09680221
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
田中 博之 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20207137)
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研究分担者 |
森田 英嗣 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (50200415)
瀧野 揚三 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60206919)
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キーワード | マルチメディア / 総合学習 / カリキュラム開発 |
研究概要 |
今年度の研究では、大きく2つの研究を実施した。一つ目は、マルチメディア作品制作を学習活動の一つとして単元に位置付けているカリキュラムを分析したことである。対象校は、守口市と横浜市の小学校二校である。両校ともに、各学年において、マルチメディアパソコンを用いた電子紙芝居やインターネットホームページの制作活動を生徒に行わせている。対象にした単元は、合計8個である。開発された単元の共通する特徴は、メディアミックスを行っている、クロスカリキュラムを構成している、年間を通したコンピュータリテラシー教育との関連をつけている、作品の発表活動に工夫が見られる等が明らかになった。二つ目として、マルチメディア通信を用いた国際交流学習を実践し、その特徴を明らかにした。大阪教育大学附属池田中学校と姉妹校のHoly Cross Convent School(英国)との間で、歌舞伎プロジェクトを実施した。このプロジェクトでは、両国の生徒が、シナリオ作り、音楽作り、衣装作りを分担して、それぞれの情報を電子メールの添付ファイルとして送りあい、最終的に国際テレビ会議システムを用いて演劇の上演を見せあうという流れになっている。この実践を対象にして、カリキュラム運営上の問題解決過程を、教師と生徒の電子メールの内容分析により明らかにした。結果としては、問題は、日英の学校の休暇スケジュールの差異、異文化の理解不足、そして問題解決のスタイルの違いによって生じることが分かった。
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