研究課題/領域番号 |
09680224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50167681)
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研究分担者 |
田中 博之 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20207137)
佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30153969)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 総合的学習 / カリキュラム開発 / ティームワーキング / ティームティーチング |
研究概要 |
総合的学習のカリキュラム開発を先進的に実施している小・中学校との共同研究及び訪問調査を行った。対象校は徳島県松茂町立喜来小学校、京都市立御所南小学校、上越教育大附属小学校、香川県綾南町立陶小学校、千葉市立打瀬小学校、横浜市立日枝小学校、宝塚市立山手台小学校、鳴門教育大附属中学校、香川県寒川町立天王中学校、福岡教育大学附属福岡中学校などである。それ以外は、研究物により実践事例の分析を行った。 ティームワーキングによる総合的なカリキュラムの開発・評価、環境整備、授業実践、学習評価、地域や家庭との連携・協力などに関する具体的な実践事例及び課題について、研究主任や授業者等への面接調査および実践記録の分析により明らかにしてきた。 同学年ティームで単元開発を行う場合でも、ほぼ全過程でTTを組む(打瀬小)、部分的にTTを組む(御所南小、山手台小)、選択コースを設定し分担する(天王中、鳴門教育大附中)、学級間で展開が異なる(日枝小)、目標やテーマを全く個別に設定する(上越教育大附小)などの多様なタイプが見られる。カリキュラムの目標・内容・活動の決定要因の重みづけや学級間の共通性や独自性、具体的な実践的課題に差がみられる。 総合的学習のカリキュラム開発における共通の課題は、学校・学年・学級における共通性と独自性、継続性・継承性である。多様なタイプの総合的学習によるカリキュラム構成(鳴門教育大附中、福岡教育大附福岡中)や内容面や能力面における体系化(日枝小、御所南小)、単元展開モデルの設定(日枝小、御所南小)、学習成果の記録と子どもによる総括的自己評価(喜来小、上越教育大附小、天王中)などの手だてにより、子どもの中での体験や能力の積み上げ、発展を行っている。転任者や新任者による独自性の高いカリキュラム理解とティームワーキングのタイプの違いの関連は今後の課題である。
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