• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

感性レベルにおける異文化間交流能力育成のための教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09680228
研究機関早稲田大学

研究代表者

斎藤 美穂  早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (90288043)

研究分担者 込山 敦司  早稲田大学, 人間科学部, 助手 (00308222)
野嶋 栄一郎  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
キーワードインターカルチュラルコミュニケーション / ノンバーバルコミュニケーション / 文化差 / インターネット / 帰回生
研究概要

現実のコミュニケーションにおいてノンバーバルなメッセージは重要である。特にインターカルチュラルコミュニケーションの研究では、言語メッセージに偏した現在の研究からノンバーバルコミュニケーションを含んだ研究に変えていく必要があると考えられる。このような現状認識に基づき、日常生活場面におけるノンバーバルコミュニケーションの文化差の存在を確認する研究を展開した。すなわち日常生活場面におけるノンバーバルコミュニケーションの文化差の確認と、それを調べる調査法としてインターネットのWebを利用する調査技法を確立することが目的となる。ノンバーバルコミュニケーションの実体は動画と音声を含めた映像で表現でき、Web上ではこの表現が可能である。さらにインターカルチュラルコミュニケーションという調査対象を考えた時に、将来的な可能性ではあるが、全世界に展開できる調査法となり得る事が考えられる。先行研究から指摘されている動作、目(アイコンタクト)、身体接触、対人空間、時間感覚、パーソナルスペース、マナー、規律、自己表現のスタイル等の文化的差異の具体的事例の映像記録を米国を中心として収集し、特に生活場面において抽出した映像場面を被験者にホームページ上の動画で提示した。調査用ホームページは異文化経験調査ページ、被験者による映像解釈記述ページ、SD法によるイメージ評定ページの3部からなる。調査対象は早稲田大学一般生31名と帰国生32名であった。その結果、各映像場面における一般性と帰国生の気づきの度合いに違いが見られた。これらの差は文化差を感じる度合いの強さに対応したものであると考えられる。帰国生と一般生との海外経験の違いは平均すると数年であり、これらを確実な違いとして見るためには調査対象地域に居住する人との比較調査を展開していく事が必要と考えられる。その点からもこの調査法の改善と利用可能性が期待される。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi