研究課題/領域番号 |
09680233
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 久留米大学 (1998-1999) メディア教育開発センター (1997) |
研究代表者 |
森 正直 久留米大学, 経済学部, 教授 (60280541)
|
研究分担者 |
宮本 友弘 久留米大学, メディア教育開発センター・研究開発部, 助手 (90280552)
芝崎 順司 久留米大学, メディア教育開発センター・研究開発部, 助手 (60270427)
伊佐 淳 久留米大学, 経済学部, 助教授 (50265196)
近藤 智嗣 久留米大学, メディア教育開発センター・研究開発部, 助手 (70280550)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
キーワード | ハイパーメディア / 迷子現象 / 学習目標 / 教材開発 / ナビゲーションシステム |
研究概要 |
本研究の目的は、ハイパーメディアを利用しての情報検索中に、利用者が検索すべき方向を見失ったり、現在の自分の位置が分からなくなる「迷子現象」の問題を実証的方法で分析することである。この目的に即して、当研究グループは以下の3テーマについて研究の成果をまとめた。 1)ハイパーテキストにおけるブラウジング過程と「迷子現象」の理論的検討 1980年代後期にハイパーメディア、ハイパーテキストが実現可能になってから迷子現象は指摘されているが、研究者間でこの現象に対する考え方は必ずしも一致しておらず、本研究に関連する用語も曖昧であった。そこで、文献を比較・考察してこの現象の諸様相を整理し、ブラウジング過程についての理論的枠組みを提案した。 2)ナビゲーションシステムの実証的研究 ハイパーメディア型の歴史資料集であるCD-ROM教材を用いた調べ学習において、ナビゲーションシステムの違いが課題の達成と操作過程に及ぼす影響を調べる実験を行なった。被験者は、日本史を習得していない小学校5年132名である。本実験により、ナビゲーションシステムの違いが課題達成度等の違いをもたらす可能性があることが示唆された。 3)迷子現象を分析するための操作履歴取得ツールの開発 ハイパーメディアというカテゴリーのソフトウェアが普及し始めた1988年頃と現在とでは、ハイパーメディアの利用環境が大きく変化し、インターネットのWWWは世界的規模で発展・発達しつつある。このWWWを利用した情報検索過程の操作履歴を分析することが、現在の迷子現象研究方法として極めて重要であるため、WWWを利用中の操作履歴が取得できるツールを開発した。
|