コンピュータ等の利用による疲労、ストレス対策においても心理学的、医学的な方法が開発され始めてきているが、教員を対象にした研究はほとんどない。そこで、本研究では「テクノ依存症的傾向」および「テクノ不安症的傾向」の実態を把握し、テクノストレスと心理特性(タイプA行動パターン判別検査、コンピュータに対する態度等)や背景要因(年齢・勤続年数等)、コンピュータの利用状況などとの関連性を分析することを目的としている。 本年度は、テクノ依存症的傾向、テクノ不安症的傾向、疲労感、コンピュータ利用時間等に関して、性格行動特性であるタイプA行動パターン群とタイプB行動パターン群を比較し、どのような違いがあるのかを具体的に明らかにした。また、タイプA行動パターン群の特徴を把握するために主成分分析を実行し、4因子(攻撃性、熱中生、時間切迫感、緊張生)を抽出した。また、コンピュータ不安度調査の項目に関しても検討を進めた。さらに、近年、カラーディバイス上で文書を読むことが多くなり、利用する色の組み合わせによっては疲労を招く危険がある。そこで、コンピュータディスプレイ上の文字色と疲労感およびドライアイについても検討を進めた。特に、ドライアイの予防対策のためのプログラムについて検討を進めた。
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