研究課題/領域番号 |
09680243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
桑原 隆 筑波大学, 教育学系, 教授 (60073920)
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研究分担者 |
江口 勇治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50151973)
塚田 泰彦 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50163762)
清水 静海 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20115661)
山口 満 筑波大学, 教育学系, 教授 (20006571)
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 教授 (90018044)
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キーワード | 全米教育スタンダード / 各教科の教育スタンダード / イクイティ / スクールカウンセリング / ホールランゲージ / STS / 探究 / 「道徳的モデル」と「市場モデル」 |
研究概要 |
1。教育臨床学ではスクールカウンセリングの歴史的変遷を踏まえた日米比較から、基本的用語が明らかにされた。2。社会科教育学では、米国では民主主義の「道徳的モデル」と「市場モデル」をキーワードにアメリカ社会がそれらの合意形成を求めていることが明らかにされた。3。数学教育学ではこれまでの数学教育のスタンダードの変遷と全米教育目標との関連、さらにはジョージア州を事例にそれらと州の数学教育目標との関連が紹介された。これらより数学教育のスタンダードが示した数学教育の改革は絶体主義的数学観から社会構成主義的数学観への転換と捉えられることが明らかにされた。4。科学教育学では、全米教育スタンダードの由来・意味の解明より、米国の科学教育スタンダードとの関連、さらにそれらとSTSとの関連が明らかにされた。また科学教育スタンダードで、一層「探究」が強調されているが、これはかっての科学教育の黄金時代の探究と比較して、科学的探究の意味内容が変換され、一層コミュニケショーン能力が重視されているこが明かにされた。5。英語教育学では、英語(国語)教育のスタンダードの具体策では読みのパフォーマンスに基づく評価が事例を基に明らかにされた。さらに、国際ホールランゲージ年会への参加から、言語教育でも社会科教育や学校教育一般で強調されている「EqualityからEquity」に向けて如何に対応するかが大きな問題意識となっていることが報告された。 以上の研究成果から、幾つかの今後の課題も提案された。例えば、具体的な授業とスタンダードとの関連、ギャップの解明、スタンダード実現への教師教育の現状の解明、スタンダードに関連する用語解説の必要性とそのための資料収集等である。
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