研究課題/領域番号 |
09680245
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研究機関 | 国立公衆衛生院 |
研究代表者 |
小林 正子 国立公衆衛生院, 母子保健学部, 室長 (50262069)
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研究分担者 |
東郷 正美 鹿児島県衛生研究所, 所長 (70041283)
衛藤 隆 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20143464)
田中 哲郎 国立公衆衛生院, 母子保健学部, 部長 (50159018)
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キーワード | 発育 / 身体計測 / 健康教育 / 肥満 / やせ / 児童・生徒 / 健康管理 / 生活環境 |
研究概要 |
平成12年度は最終年度であるため、国内外の学会に照準を合わせて研究をまとめ発表を行った上で、全体を総括した。 まず、2000年9月にイタリアで開催された国際発育学会において、口頭発表3つ、ポスター発表2つの合計5演題を発表した。これらは、発育を個人の健康情報として学校における健康管理に役立てようとする内容であり、発育学に新たな方向性を開くものである。国内においては、東京のAUXOLOGY(成長)研究会で、埼玉県内小学校の養護教諭と共同研究した「身体計測値を活用した健康管理の事例」について発表した。さらに、以前にデータの提供を受けた長崎市の小・中学校を訪問して報告を行い、同地で開催された民族衛生学会において、子どもの身長・体重の季節変動の地域差について発表した。これは、自然環境、人工環境が発育に及ぼす影響について検討したもので、発育データの活用という応用研究に対して、基礎研究といえる。最後に、福岡の日本学校保健学会で、身体計測値を活用した健康教育に関する発表を行った。また、本年1月に研究協力者と会合を持ち、これまでの研究総括を行うと共に、今後の課題について検討した。本研究により、身体計測値を健康情報として活用できることが確認され、その方法も確立されたので、今後はより多くの学校に啓発を行っていくことが課題となった。
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