研究課題/領域番号 |
09680248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
市川 博 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90015446)
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研究分担者 |
江口 勇治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50151973)
臼井 嘉一 福島大学, 教育学部, 教授 (50151866)
岩田 一彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40020119)
森分 孝治 広島大学, 教育学部, 教授 (60033552)
田中 史郎 岡山大学, 教育学部, 教授 (90033183)
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キーワード | 社会科 / 教育課程 / カリキュラム / フレームワーク |
研究概要 |
〈研究経過〉 本年度は、小・中・高等学校一貫した社会科関連科目のフレームワークを創出する基礎作業を行なうため、関東地区と関西地区の2班に分かれて研究を進めてきた。その前者の班は、わが国における社会科関連の教育課程改革の動向と問題点の分析、後者の班はアメリカの社会科関係のフレームワーク研究に関する資料の収集と分析に照準を当て検討を進めてきた。 そして、その相互の密接な交流を図るために、日本社会科教育学会(平成9年9月26日〜28日、宮城教育大学開催)、全国社会科教育学会(10月24日〜26日、岡山大学開催)に出席した折、研究の打ち合わせの会を持った。なお、本年度の研究のまとめと今後の研究の方向を検討するために、12月26日〜28日に横浜国立大学で第3回合同研究会を開催した。 なお、横浜国立大学・岡山大学・筑波大学・広島大学附属学校の授業研究も行なった。 〈研究の成果の発表〉 関西地区は、アメリカ各地における社会科関係のフレームワークの資料を収集し、分析中であり、現在のところ研究の成果として公表するまでに至っていない。 関東地区の活動は次の3点に集約できる。 (1)今日における社会科関連の教育の問題点を明確にするため、日本社会科教育学会教育課程研究特別委員会が実施した、社会科に対する意識調査の分析に積極的に協力した。その調査は、学会員全員に対して、社会科の課題と考えられる問題を103項目選定して、3月に調査用紙を郵送して調査したものである。有効回答数は315通(39%)であった。本共同研究者はその調査の分析の中心となって参画し、『社会科の教育課程に関する意識調査報告』の発行に貢献した後、その調査結果を独自に分析し、今後の研究の方向について検討した。 (2)教育課程審議会『中間まとめ』を、大学〜小学校の教員の協力を得て分析し、『社会科カリキュラムの改善に関する研究-中間研究成果報告書-』として発行した。 (3)社会科に関係する研究・実践をしている文部省研究開発指定校に対して、資料の提供を依頼する作業を行なった。まだ、資料収集・分析途上にあり、公表の段階にない。
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