研究課題/領域番号 |
09680249
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
宮坂 元裕 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10174153)
|
研究分担者 |
府川 源一郎 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (00199176)
丸山 忠璋 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (70293165)
市川 博 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90015446)
高橋 和子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10114000)
森本 信也 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90110733)
|
キーワード | 教科教育 / 学習課題 / 小学校教科間の関連 / 基礎・基本 / 子どもの論理 |
研究概要 |
小学校教育においてもっとも現代的な課題は教科の存在理由である。各教科がその独自性を保つためには各教科の関連性を探らなければならない。各教科における学習課題の成立過程に焦点を当て、学習課題の成立過程を比較し、独自の部分と共通の部分を選別することを研究方法とし、共通な部分を統合化することによって、より明確に今日に適合した教科教育を確立することを目的としている。各教科は、それぞれの長い歴史をもっており、「学習課題」そのものの考え方もだいぶ異なっている。本研究においては、各教科の歴史的背景を相互理解し、教科間の違いを比較検討し、その違いと重なる部分を確認し理解するところまでは出来た。大人である教師は、現代の子供の論理を掴みきれていないところがある。従って子供がどのようにして学びを追求しているのか、子供の何気ないしぐさなどからも問題を追求しているということが分かるためには、どのようにしたらよいか。また子供が自分の中にある価値を乗り越えて、て新しい価値をつくりだしていく力とは何か、そのような力はどのようにしたとき身につくのか。学習課題の成立には、集団思考力は大きな力となるが、そのような力は、如何にして形成されるのか。教科の枠を越えるとはどのようなことか、など一つの学習課題が成立する事実をもう一度捕らえなおして学習活動を発展させていくという学習課題成立の過程に対する新しい知見のいくつかを提案することができた。
|