本年度の研究では、テーマに基づく造形教育に関連ソフトウェアの開発を継続した。オーサリング・ソフトウェアを利用したマルチメディア・コンテンツ開発の利用可能性を学生を対象として検討した。またインターネットを利用した造形表現プログラミングをJAVA言語を用いて行ない、小人数の小学生を対象としたユーザビリティー・テストを行った。 マルチメディア・コンテンツの開発に関しては、主に鑑賞教育の領域において有用性が確認された。情報(造形作品の鑑賞)をいかに整理し、マルチメディアのネットワーク構造をどう生かすかがマルチメディア・コンテンツの開発では重要であるが、それを充分理解した形で発展させるには、基本的なインターフェイス操作の習熟が不可欠であることがわかった。 インターネットを利用したJAVAベースの3D表現プログラミングでは操作パネルのインターフェイスが子ども向きでないため、問題点が多いことがわかった。
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