研究課題
基盤研究(C)
工業高等専門学校において、一般数学および応用数学を教授する場合、工学系の各専門分野でどんな数学がどの程度まで必要とされるかを把握しておくことは大変重要なことと考える。特に近年の学生気質や学力の変化に対応していくためには、数学の授業も専門への橋渡しを強く意識して行う必要がある。本年度は機械工学系分野として、材料力学および流体力学に関する調査研究を行い、さらに電磁気学(電気工学)および符号理論(情報工学)の調査研究を行った。これらの調査研究により、各専門分野での数学の使われ方の偏りを明らかにすることができた。材料力学および流体力学分野の調査結果については、「機械工学系に必要とされる数学に関する調査研究」として冊子にして出版し、電磁気学および符号理論に関しては、それぞれの論文として「日本数学教育学会高専部会研究論文誌第5号」(1998年5月)に掲載される。さらに電磁気学に関しては、その本質がベクトル解析であることから「電磁気学のためのベクトル解析」として、別に冊子として出版し、符号理論に関しては、その重要な基礎が代数学であることから「符号理論のための代数学入門」として別に冊子として出版する。
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