研究課題/領域番号 |
09680302
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研究機関 | 中央学院大学 |
研究代表者 |
小宮 千鶴子 中央学院大学, 商学部, 助教授 (40225579)
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研究分担者 |
横田 淳子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40200894)
石井 正彦 国立国語研究所, 言語体系研究部, 室長 (10159676)
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キーワード | 日本語教育 / 経済 / 専門語 / 連語 / 専門連語 / 教科書 / 新聞 |
研究概要 |
本研究の目的は、一般日本語教育を終了後に大学等で経済学・経営学・商学などの広い意味での経済を学ぶ留学生が、経済の専門語を含んだ文章や談話を理解し、口頭発表やレポート作成などを行う能力を向上させるための、専門語を含んだ連語辞書の作成にある。本年度は、昨年度採集した連語例のうち15種以上の連語例のあった専門語95語の作る5515種の連語について、専門連語か否かを判定し、判定者が一致して専門連語と判定した連語の用例集を作成し、辞書化の考察を行った。 専門連語の判定は3名の経済の専門家に依頼した。3名が一致して専門連語と判定したのは1070種(19.4%)、3名が一致して専門連語でないと判定したのは420種(7.6%)で、残る4025種(73.0%)は判定者によって判定が分かれた。3名が一致して専門連語と判定した連語の形式の内訳は、「コストの削減」のような名詞の連語が67.6%と最も多く、次いで「コストがかかる」のような動詞の連語が28.2%、「安いコスト」のような形容詞の連語が4.2%であった。専門語と他の語との修飾関係は、名詞の連語と動詞の連語については、上例のように専門語が他の語を修飾する場合の方が多かったが、形容詞の連語は上例のように専門語が他の語に修飾される場合の方が多かった。 辞書化の考察は、形容詞の連語は種類が少なく、名詞の連語は難しくないので、動詞の連語に限って行った。「買う」のような初級の語で引くと「財を購入する」 「財貨を買い入れる」のような専門連語がわかる辞書について特に考察した。
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