研究分担者 |
富田 康治 通商産業省, 工業技術院・機械技術研究所, 研究員 (80357574)
水谷 哲也 筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (70209758)
坂井 公 筑波大学, 数学系, 助教授 (20241797)
細野 千春 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (20108294)
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研究概要 |
理論的プログラムの研究は,現代のプログラム理論において重要な問題の1つである.本研究では,解析的意味論を基にした実時間プログラム検証体系SOFA及びエンヴェロープ理論により,実時間プログラム・システムの検証系を構築すると共に,叙述的音楽分析システムDaphneの設計・制作を行っている.SOFA,エンヴェロープ理論はビ-クルの制御系や生ピアノの自動重奏システムなどの連続的に変化する外部の物理系を離散的に制御するプログラム系の検証システムである.また,Daphneは音楽情報処理の核となる楽曲のフレージングと表情付けを論理的・構造的に捉え分析するシステムである.これらを有機的に融合させることにより,高度で厳密なプログラム検証体系および音楽分析体系を作成中である.今年度は特に,以下のような成果を挙げた. ・理論面の研究として,SOFAによりビ-クルの制御系や水位制御問題,ガスバーナー制御問題などの連続的に変化する外部の物理系を離散的に制御するプログラム系の検証を行い,SOFAの実用性を示すと共に体系の整備を行った. ・同じく理論面の研究として,エンヴェロープ理論の数学・論理的体系を確立し,連続的に変化する外部の物理系を離散的に制御するプログラム系が検証できるように拡張した. ・Daphneシステムの理論的基礎を確立し,計算機上で基礎部分を実現し,音楽情報処理研究を発展させた.
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