研究概要 |
最終年度にあたる本年度は,以下の3点から情報発掘のための次世代可視化システムに関する成果を得た. (1) GADGETユーザ支援機能の適応化 ●ユーザの熟練度に応じて,提供情報にレベル差を設定. ●ユーザ自身による応用ネットワーク構築とデータ事例適用結果に基づくシステム自己改善と個別化の機能の実現. ●可視化のノウハウを個々の事例に即してきめ細かくガイドする,新たなモジュールカテゴリーm(messenger)-moduleの実例を導入. さらにGADGETシステムのユーザ支援度を,Robertosonらの可視化参照モデルに基づき評価し,既存システムに対する優位性を示した. (2) MWMD GADGETにより柔軟な情報発掘機能をもたせる目的から,MVEを利用しマルチメディアデータベースへの問合せにおけるメディア固有の特徴抽出処理やパラメータ値設定を対話的に行えるような問合せ関数の設計支援システムMWMDのプロトタイプを開発した. (3) 学内LANデータの可視化支援 GADGETを真の情報発掘システムへと再構築するための一ステップとして,学内LANデータに対象を限定し,効果的なユーザナビゲーションの可能性について検討した.
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