研究概要 |
・制御フロー解析アルゴリズムの開発 継続機能を考慮した制御フロー解析方式を開発し,継続を用いたプログラムから正しくかつ必要な情報が得られることを確認した. ・自動変換アルゴリズムの開発 上記の制御フロー解析アルゴリズムを基に自動変換アルゴリズムを開発した. ・自動変換アルゴリズムの検討 いくつかのプログラムに対して自動変換アルゴリズムを手作業で適用し,アルゴリズムを検討した. ・制御フロー解析アルゴリズムの停止性と正しさの検証 現在,開発した制御フロー解析アルゴリズムの正当性の検証を開始している.任意のSchemeプログラムを対象とした場合,アルゴリズムの検証は複雑となることが予想されるため,SchemeプログラムをCPS(continuation passing style)と呼ばれる形式のSchemeプログラム(CPSプログラム)に変換し,そのCPSプログラムを対象とするアルゴリズムの検証を試みている.CPS変換することで,プログラムの制御構造はすべて関数呼出しで統一的に表現されるので,検証が容易になると期待できる.またCPSプログラムの制御フロー解析アルゴリズムとその検証方法を我々のアルゴリズムに適用することを検討している.現在は,その研究グループの解析アルゴリズムを試験的に実装しているところである.
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