• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

マルチモーダル情報による個人識別 -より頑健なセキュリティシステムを目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 09680394
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋工業大学

研究代表者

北村 正  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (60114865)

キーワード個人識別 / 音声 / 顔画像 / 静止画 / ニューラルネットワーク / 唇動画像 / バイモーダル / 隠れマルコフモデル
研究概要

本研究は,音声と顔画像のバイモーダル情報による個人識別を行うことを目的としている。そのため,今年度は個人の音声と静止顔画像データを収集した。得られた顔画像の眼の部分と収集した音声を適当なパラメータに変換後,それらをニューラルネットワークの入力とした個人識別モデルを構成した。これらのモデルからなる識別システムについて検討を行い,バイモーダル情報の利用の有効性を示した{論文発表}。さらに,音声に背景雑音がある場合の個人識別において,音声情報のみを利用する従来法と比較して,提案法の有効性を確認した。また顔画像を眼,鼻,口などの幾つかの部分に分けるため,音声認識で広く用いられている隠れマルコフモデル(HMM)を眼部分抽出に適用することを考え,顔の部分抽出の予備実験を開始した。
HMMは頑健な手法であるが,かなりの計算時間を必要とする。このHMMを動画像に適用するためには,音声や静止画像に適用する場合に比べて計算量が増大するため,HMMの高速化を考える必要がある。そのため,自己組織化特徴地図に基づいたHMMの高速化手法を提案し,有効性を検討した{論文発表}。さらに,動画像による個人識別の予備実験として,唇動画像の単語音声のHMMモデルを考えた。そのHMMモデルの有効性を検討するため,入手したバイモーダルの小規模データベースを用いて,動画像の輝度と位置の正規化法について提案し,有効な結果が得られることを確認した{論文発表}。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 宮島,杉浦,徳田,北村: "Discrete or Tied-Mixture HMMBased on Self-Organizing Feature Map for Robust Probability Estimation" 音声信号処理に関する国際学会 Proc.of ICSP97. ICSP97. 529・532 (1997)

  • [文献書誌] 桑山,中田,徳田,北村: "音声と両眼画像による個人識別" 平成9年度電気関係学会東海支部連合大会. 426 (1997)

  • [文献書誌] 田中,徳田,北村: "HMMによる唇動画像を利用した単語認識" 平成9年度電気関係学会東海支部連合大会. 425 (1997)

  • [文献書誌] 田中,徳田,北村: "自動リップリーディングにおける輝度,位置の正規化" 日本音響学会平成10年度春季研究発表会講演論文集. 2-6-10 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi