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1997 年度 実績報告書

社会情報システムの実施理論に関する自己生成的連鎖モデル

研究課題

研究課題/領域番号 09680421
研究種目

基盤研究(C)

研究機関電気通信大学

研究代表者

太田 敏澄  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (10111676)

キーワード情報システム / 社会システム / シミュレーション / 複雑素 / 組織知能 / エージェント / 自己生成 / サイバーコモンズ
研究概要

社会システムは、情報システムの導入によって、どのような問題解決能力を獲得することができるのであろうか。この課題に取り組むため、知的な分散する主体を基盤とした相互作用に注目し、集合知能工学的な立場から、社会における情報システムの実施過程に関する実態の把握や、モデル化とシミュレーションを行なっている。
本年度は、サーバーコモンズに関して、情報の発信や取得における社会的ジレンマ問題、参加者の満足度による集団生成についてのシミュレーションを行い考察した。情報共有による境界の形成について、エージェント間の相互作用モデルにもとづくシミュレーションを行い、集団の生成過程について、新しい現象を創発させることができた。また、情報流通に関して、組織間生産流通情報ネットワークのモデル化を行い、進化過程について考察することによって、仲介型組織構造の特徴を解明することができた。次いで、同ネットワークにつき、組織知能モデルを構築することにより、意思決定おける迅速化などの現象を考察することができた。さらに、組織硬直化と再組織化の過程について、操作的オ-ガニゼーションモデルを構築することにより、基礎的な考察を行った。
以後、これらの結果にもとづいて、社会における情報システムの構築手順に関するknow howとknow whyを考察することによって、将来の情報技術導入に関するシナリオを描くことや、さらに、進んでは、社会が、どのようにして情報の意味を形成しているのかについて解明を試みる予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 林敬三・太田敏澄: "情報ネットワーク企業の組織知能モデル" オペレーションズ・リサーチ. 42・7. 471-476 (1997)

  • [文献書誌] Lin,J.and T.Ohta: "A Model of Organizational Intelligence in Exta Network system" Proc.of the Forty-First Annual Meeting of the International Society for Systems Sciences. 256-267 (1997)

  • [文献書誌] 榛葉秀明・太田敏澄: "情報共有による境界形成-エージェント間相互作用モデルにもとづくシミュレーションによる考察-" 経営情報学会誌. 6・2. 33-50 (1997)

  • [文献書誌] 林敬三・太田敏澄: "組織間生産流通情報ネットワークの進化過程に関する考察" 日本社会情報学会誌. 9号. 93-111 (1997)

  • [文献書誌] 岡田勇・太田敏澄: "ポストエージェントとしての操作的オ-ガニゼーション指向モデルの可能性" 人工知能基礎学研究会(第30回). 25-30 (1997)

  • [文献書誌] 瀬間敦彦・太田敏澄: "バーチャルコミュニティにおける集団形成に関するモデル" 第4回社会情報システム学シンポジウム講演論文集. 59-64 (1998)

  • [文献書誌] 太田敏澄(共著): "社会情報学のダイナミズム" 富士通経営研修所, 225 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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