研究課題/領域番号 |
09680422
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
大野 勝久 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50026118)
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研究分担者 |
小島 貢利 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (20273310)
中出 康一 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (50207825)
大鋳 史男 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (60116001)
田村 隆善 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70093101)
玉置 光司 愛知大学, 経営学部, 教授 (40121876)
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キーワード | 次世代生産・物流システム / ジャストインタイム生産システム / 自律分散型生産・物流システム / U字型生産ライン / 一人生産方式 / 生産システム・シミュレータ / 環境 |
研究概要 |
ジャストインタイム(JIT)生産システムは、多品種少量生産の状況下において、徹底的な無駄の排除によるコスト低減と高流動生産を実現した革新的な生産システムである。JIT生産システムの基本は、後工程引き取り、後補充生産方式、すなわち引っ張り方式であり、その情報伝達媒体としてかんばんが使用され、各工程でかんばん枚数を決めることによりシステムは自律分散的に機能する。今日の激変する状況下において、押し込み方式による生産システムでは変化する環境に追従できず、次世代生産・物流システムとしては、各工程が自律分散的に機能する自律分散型生産・物流システムが有力となる。JIT生産システムは、ムダを徹底的に排除した生産システムであり、エネルギー、廃棄物等を極力切り詰めるシステムに最も近い位置にあるものと思われる。したがって、情報・通信分野に於ける技術革新を取り入れ、柔軟性、拡張性のある自律分散型生産システムとしてJIT生産システムを革新すれば、人に優しい、環境に優しい次世代生産・物流システムのあるべき未来形につながるものと期待される。 1. JIT、MRP等の生産方式の代表的実践例への実地調査を行い、生産工程における環境対策上の問題点、エネルギー低減のための施策、生産工程から出る切り屑等の廃棄物の量と処理方法等をあきらかにした。 2. 計算機・情報通信技術、生産技術・リサイクル技術の今後の技術革新とISOを含む地球環境・資源・エネルギー問題に関するいくつかのシナリオのもとで、人類の永続的発展と地球環境の保全及び他の生物との共生を目指した次世代生産・物流システムの候補を、JITに基づくU字型生産ライン、一人生産方式を基準とする生産・物流システムを含めて複数構築し、導入されている生産システム・シミュレータROPS IIを用い、性能評価と経済・環境分析を行い、次世代生産・物流システムの基本形を明らかにする。
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