研究概要 |
今世紀に完成した大量生産・消費の文明社会は地球規模の環境破壊・汚染をもたらした.アイテム(製品)の品質ライフサイクル(生産・消費・廃棄のサイクル)の基本的評価は急務の課題である.国際貿易を円滑に進めるためのISO9,000シリーズはもちろんのこと,地球規模の環境管理システムを目指すISO14,000シリーズの積極的採用によって品質ライフサイクル・アセスメントの新しいパラダイム構築を目指した. コンピュータシステムの自動スリープ機能による省電力化の研究は急務の課題である.定常状態における期待消費電力を最小にする最適スリープ時刻を解析的にもとめ,その効果を数値的に示した. 屋内不点故障発生件数を正確に予測するための確率モデルを提案した.更に,ニューラルネットワークを用いて推定を行い,その推定結果は十分に利用可能であることを示した.特に,夏季における電力需要の変動の大きい時期においては確率モデルよりもニュラルネットワークの推定が良く適合していることを示した. 品質ライフサイクル・アセスメントの立場からアイテム(製品)の信頼性及び保全性についての基本的な研究を展開した.今後はより一般的なモデルを構築し,その品質ライフサイクル・アセスメントをより詳細に研究すべきである.本研究が品質ライフサイクル・アセスメントの基礎的研究に貢献した.
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