平成9年度は北海道(室蘭、苫小牧、石狩、小樽)、東北(塩釜)、北陸(新潟、富山)、中部(清水、名古屋、四日市)、それに近畿(和歌山)の各港湾について運輸省港湾工事事務所の協力を得て視察調査を行った。特に、港湾の現況や今後の開発計画、また背後圏への経済的な役割等について資料を収集した。 これらの調査から得られた情報をもとに、港湾のライフサイクル分析を基礎的研究として、主成分分析などを使用した港湾の成長及び分類に関する研究を行い、これらの手法を用いることで港湾の成長性や性格の変化が読みとれることを得た。なお、本年度の成果は広島商船高等専門学校紀要第19号などで発表した。 一方、情報の公開の準備としてわが国の港湾に関するホームページの一部を作成し、その中に本年度視察調査で撮影した港湾の写真を張り付けているが、一般への公開は次年度以降としている。
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