研究課題/領域番号 |
09680442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
村井 忠邦 富山大学, 工学部, 教授 (40019196)
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研究分担者 |
堀田 裕弘 富山大学, 工学部, 講師 (80209303)
若井 武夫 北陸電力(株), 地域総合研究所, 副所長
池田 長康 富山大学, 工学部, 教授 (10222895)
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キーワード | 雷雲電荷 / 逆問題 / 数値落雷予測 |
研究概要 |
1 雷雲電荷によって発生する特有の電界分布を解析するため、新しいタイプの半無限要素を提案し、これを使用した3次元境界要素法による解析コードを開発した。また、このコードにより、北陸地区(石川県及び福井県の一部)での空中電荷による地上電界分布を計算した。この結果、雷雲移動に伴う地上電界の変化と地形との関係が定量的に把握できるようになった。この際,地形データは国土地理院の数値地形データを利用した。(平成9年11月発表) 2 設備備品費で購入した電界測定装置により、富山大学内の観測地点(1ケ所)で地上電界を観測し、他の高精度電界測定装置(フォールドミル)による測定結果と比較検討すると共に、両者の電界時間変化をデータバンク化した。この際、観測期間として冬季雷の多発する平成9年12月から平成10年2月の期間で観測を行った(測定時間約100時間)。観測は次年度も引き続いて行う予定である。また、電界波形の解析用として、ウエーブレットに基づいた波形解析コードを開発した。(未発表) 3 地上の観測電界データから空中電荷の大きさと位置を逆推定するアルゴリズムを構築する手始めとして、点電荷によって雷雲電荷分布を簡単に模擬し、計算機シミューレーションによって幾つかの逆推定アルゴリズムの検討を行った。この際、遺伝的アルゴリズム、ニュートン法、ニューラルネットワークに基づく手法をそれぞれ比較検討した。ただ、現段階では、いずれの手法が妥当であるかの結論は見い出していない。(未発表)なお、次年度も引き続いて逆推定アルゴリズムの検討を行う。
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