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1998 年度 実績報告書

洪水災害史からみた東海型3河川の洪水型の特徴と洪水防禦対策

研究課題

研究課題/領域番号 09680443
研究機関静岡大学

研究代表者

松本 繁樹  静岡大学, 教育学部, 教授 (90021881)

キーワード洪水 / 洪水災害史 / 東海型3河川 / 大井川 / 富士川 / 天竜川 / 堤防 / 平野(扇状地)
研究概要

本研究は、平成9年から10年の2年度にわたって行われたものである。初年度にあたる平成9年度は、富士川・大井川・天竜川3河川の洪水に関する史資料の収集と、それにもとづいた各種の現地調査とを行ったが、2年目にあたる本年度(平成10年度)は、これら3河川の洪水に関する史資料のさらなる補充収集と、それにもとづいた各種の現地調査とを行い、また大井川と天竜川に関しては、それら両川の下流平野で「屋敷神」の調査を行って、それと洪水との関係について検討した。さらに前年度調査不足が痛感された、「東海型河川」との比較研究に関しては、本年度は中国地方の旭川・吉井川と斐伊川、琵琶湖に注ぐ天井川の百瀬川・姉川、さらには低湿な輪中地帯として知られる木曽・長良・揖斐3川の合流地帯とを選び、それぞれ資料の収集と簡単な現地調査とを行った。そしてそれらと東海型河川の異質性・類似性について検討した。これら調査中の平成10年の8-9月には、東日本に集中豪雨があいつぎ、各地で洪水が発生したので、急遽それら被災地へ出向き、洪水調査にも当たった。以上のこの2年間にわたった研究の成果に関しては、裏面の論文を発表したが、その主たる成果は、富士川扇状地での洪水災害史を編むことによって、ここでの洪水の特徴を明らかにしたことである。ここでの洪水・氾濫は、延宝2(1647)年と安政元(1854)年という2つの鍵となる年を境に、その発生場所が大きく変わっていたことが明らかとなったが、このうち前者は、左岸にある巨大な「雁堤」が築かれた年であり、後者は「安政東海地震」の発生した年であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松本繁樹: "洪水災害史からみた「東海型河川」下流平野部の洪水とその特徴-富士川下流平野の場合" 静岡大学教育学部研究報告(人文.社会科学扁). 第49号. 1-34 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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