研究概要 |
本研究では、約200前に発生し、死者15,000人を超える災害となった長崎県島原半島の眉山の崩壊過程の数値解析と崩壊土砂が有明海に突入した際の津波の数値解析を複合させた形で実施するが、研究を行うためには、災害前の地形(海域を含む)および災害の状況(眉山の崩壊および津波の到達時間・到達位置)等をある程度正確に再現することが必要である。そこで、本年度は、長崎県,熊本県での調査研究および東京大学地震研究所での調査結果の整理を行うとともに、地形資料と現地調査および土砂水理学的見地から200年前の災害の状況について検討した。 また、土砂崩壊および津波の解析に関しては、モデル災害を想定した解析を行うとともに、収集された地形データ等の数学的離散化処理を実施した。来年度は、本年度で作成されたデータに基づいて再現計算を実施する予定である。
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