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1999 年度 実績報告書

光ファイバーを用いた医用放射線計測の新手法

研究課題

研究課題/領域番号 09680476
研究機関名古屋大学

研究代表者

青山 隆彦  名古屋大学, 医学部, 教授 (80023307)

研究分担者 小山 修司  名古屋大学, 医学部, 助手 (20242878)
キーワード医療放射線被曝 / X線CT / 被曝線量 / 臓器・組織吸収線量 / 線量測定 / プラスチックシンチレーター / 光ファイバー
研究概要

本年度は、X線CT検査による被験者の被曝線量を測定するための、微小シンチレーター光ファイバー線量計(以下、シンチレーション・ポイント線量計)の開発とその応用研究を実施した。
昨年度試作したシンチレーション・ポイント線量計は、材質が人体組織等価で、且つ、感度がX線入射方向について均一であるなど優れた特性を有しているものの、診断領域(数10keV〜150keV)のX線に対して感度がX線エネルギーとともに多少変化(増加)する欠点があることが分かった。そこで、感度のX線エネルギー依存性がCT被曝線量測定精度に及ぼす影響を評価するため、シンチレーション・ポイント線量計と正反対のエネルギー応答特性を有するシリコンフォトダイオード線量計を開発し、ファントム中でこれら2種類の線量計によりCT被曝線量を測定して、得られた値を比較した。その結果、シンチレーション・ポイント線量計感度のX線エネルギー依存性に基づく線量測定誤差は、最大でも5%以下で十分小さいことが明らかになった。
シンチレーションポイント線量計およびシリコンフォトダイオード線量計により、これまで被曝線量測定データの無かった螺旋軌道型CTスキャンについて、本研究で作製した人体等価胸部ファントムを用い、その中心部および表面の吸収線量を種々の検査モードで測定した。被曝線量に及ぼすX線管電流、スライス厚、ピッチなどの検査条件、さらに、CTスキャンの機種の違いによる影響を調べ、胸部CT検査における臓器、組織吸収線量の基礎的データを得た。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takahiko Aoyama: "A plastic scintillator-optical fiber detector system for dosimetry of therapeutic X-ray beams"KEK proceedings. 98・4. 21-27 (1998)

  • [文献書誌] Takahiko Aoyama: "Small scintillation and PIN-photodiode dosimeters for measuring the doses delivered by transmission X-ray computed tomography"KEK proceedings. 99・8. 1-8 (1999)

  • [文献書誌] 小山修司: "シンチレーションファイバ検出器を使用したX線CT被曝線量計の開発"日本放射線技術学会雑誌. 55・10. 1027-1035 (1999)

  • [文献書誌] 青山隆彦: "シンチレーション・ポイント線量計によるX線CT被曝線量の精密測定"日本放射線技術学会雑誌. 56・1. 87-94 (2000)

  • [文献書誌] Takahiko Aoyama: "A scintillator-optical fiber detector with photodiode readout for dosimetry in small irradiation fields"Proceedings of the VI International Conference on Medical Physics,Monduzzi Editore. (in print).

  • [文献書誌] 小山修司: "長尺シンチレーションファイバ線量計によるX線CT検査時における積分線量飽和値の測定"日本放射線技術学会雑誌. (発表予定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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