研究課題/領域番号 |
09680516
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 信夫 千葉大学, 医学部, 教授 (90111426)
|
研究分担者 |
日和佐 隆樹 千葉大学, 医学部, 助手 (30260251)
石嶌 純男 京都府立大学, 農学部, 助教授 (70184520)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
キーワード | ヒト細胞 / 紫外線 / 突然変異 / サイトカイン / プロテアーゼ |
研究概要 |
波長254nm付近の紫外線でヒト細胞を照射すると、DNAの傷害とその修復反応、遺伝子の変異、さらにはそれに引き続く形質レベルでの突然変異の発生(変異誘導)、あるいは細胞分裂の停止など生死にかかわる様々な反応が起こる。本研究の目的は、紫外線応答の中でも特に突然変異の誘導に的を絞り、サイトカイン・プロテアーゼの変異誘導制御系路の骨格を明らかにすることである。 すでに樹立してある紫外線誘発プロテアーゼの活性レベルが高い派生株から高活性レベルの細胞溶解サンプルを得て、目的酵素を抽出した。粗酵素標品中のプロテアーゼ活性は、アンチパインアフィニティクロマトグラフィー法により、アンチパイン親和性大であることが確認された。さらに、ALLNalによる活性増大が見られた。比較分子量は約2万と判明した。変異誘導促進との関連については、K-ras codon 12 塩基置換変異検出法である PCRとDifferential dot-blothybridization併用法で変異を測定すると、その促進活性と連動するプロテアーゼの活性変動があるとの示唆を得た。次に超高感度の変異誘導が可能な細胞株と変異誘導が全くみられない派生株など、これまでに樹立した細胞類とインターフェロン処理の有無などの細胞処理条件を種々比較することにより、Differential Display 法を用い、発現が誘導あるいは抑止される遺伝子を検出した。XPGおよびNucleophosmin遺伝子の関与が示唆された。さらに、接着分子であるsyndecan-1の遺伝子の関与も示唆された。
|