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1997 年度 実績報告書

放射線により発現誘導する細胞内全遺伝子の経時的解析甲状腺細胞と線維芽細胞の比較

研究課題

研究課題/領域番号 09680529
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎大学

研究代表者

難波 裕幸  長崎大学, 医学部, 助教授 (80237635)

研究分担者 松山 俊文  長崎大学, 医学部, 教授 (30165922)
山下 俊一  長崎大学, 医学部, 教授 (30200679)
キーワード放射線 / 甲状腺 / 細胞内シグナル伝達 / 遺伝子クローニング
研究概要

1.甲状腺細胞の放射線応答の特異性を調べるために、現在、以下の方法を用いて解析中であるJNK活性;JNKは、外因性ストレスにより活性が誘導されるキナーゼでありアポトーシスや細胞増殖に関与していると考えられている。甲状腺細胞と線維芽細胞のJNK活性を比較するために、甲状腺初代培養細胞と正常線維芽細胞を用い、放射線を5〜10Gy外照射しJNKの活性をインビトロ・キナーゼアッセイ法により調べた。その結果、線維芽細胞では、放射線によりJNK活性の誘導は認められなかったが、甲状腺細胞では、JNK活性の2〜3倍の増加を認めた。この放射線によるJNK活性増加を誘導する細胞内伝達経路を調べたところ、プロテイン・キナーゼCの阻害剤であるH7およびTPAの前処置でTSHによるJNK活性がブロックされることより、プロテイン・キナーゼC経路の関与が確認された。このデータは、BBRCに投稿し現在in printである。
2.放射線照射に反応する新たな遺伝子を解析するためにSAGE(Serial Analysis Gene Expression)法を用い実験をおこなっている。放射線照射(0、2、5、10Gy)後の細胞よりmRNAを抽出し、Ditagを作成し、現在、10000以上のtagをシークエンス解析を完了している。さらに例数を増やし、コンピューター分析にて放射線反応性遺伝子のレパトリ-を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.T.Yang,H.Namba, S.Yamashita et al.: "p53 induced by ionizing radiation mediates DNA end-Jointing activity,but not apoptosis of thyroid cells" Oncogene. 14. 1511-1519 (1997)

  • [文献書誌] T.Hara, H. Namba, S.Yamashita et al: "Ionizing radiation activates c-Jun NH2-terminal kinase (JNK/SAPK)via a PKC-dependent pathway in human thyroid cells." BBRC. (in press).

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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