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2000 年度 実績報告書

都市域における大気環境モニタリングシステムの新構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680559
研究機関国立環境研究所

研究代表者

若松 伸司  国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 総合研究官 (70109502)

キーワード大気環境質 / モニタリング / 光化学オゾン / 窒素酸化物 / 一酸化炭素 / 炭化水素 / 有害化学物質
研究概要

大気環境モニタリングシステムの新構築に向けて以下の研究を継続的に実施した。また平成12年度は、最終年度に当たるため、研究成果のとりまとめを行うと共に今後の研究課題などを整理し研究成果報告書を作成した。
(1)大気汚染のトレンド解析:都心地域に比べて郊外地域において大気汚染濃度が相対的に上昇している事、これと共にオキシダント濃度の年平均値が都市地域において増加している事を前年度までに明らかにしたが、更に詳細に分析した結果、オキシダントの高濃度領域と低濃度領域の出現頻度が減少しているのに対し、40-60ppbの中濃度領域の出現頻度が増加していた。また比較的空気が清浄な島根県の松江のデータ解析から、経年的なオキシダントの上昇と湿性降下物量の増加が認められ、中国大陸を含む広域的な大気汚染輸送の増加が示唆された。
(2)VOC自動モニタリング:関東地域とメキシコ市で連続観測を行い両地域におけるデータを収集・解析し、地域的な特徴を把握した。メキシコ市におけるVOC濃度は関東地域と比較して極めて高く、中でもプロパン、ブタン、プロピレン、は10〜30倍の値を示した。しかしベンゼン濃度に関しては関東地域とメキシコ市との間に大きな濃度差は無かった。また鉛を含むガソリンの影響も検出された。メキシコの大気はアセチレンが日本の10倍程度であったが、ベンゼン、トルエンの濃度は2倍程度で大きな差は無かった。これらの結果は発生源の違いを反映している。
(3)PM2.5を中心とした大気中粒子状物質の発生源特性や環境動態モニタリング:国際的に関心が高まっているディーゼル排気粒子(DEP ; Diesel Exhaust Particles)等を含むPM2.5を中心とした大気中粒子状物質の発生源特性や環境動態把握のための研究課題を明らかにした。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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