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1998 年度 実績報告書

糖鎖遺伝子による細胞増殖制御機構のリモデリングとその応用

研究課題

研究課題/領域番号 09680590
研究機関大阪大学

研究代表者

藤井 順逸  大阪大学, 医学部, 助教授 (00222258)

研究分担者 東山 繁樹  大阪大学, 医学部, 助手 (60202272)
キーワードアポトーシス / 増殖因子 / シグナル伝達 / EGF受容体
研究概要

細胞膜表面の糖鎖については、その重要性が指摘されているものの、細胞増殖との関連での解析はほとんどされていない。Nアセチルグルコサミン転移酵素111(GnT111)遺伝子を細胞に導入することによってN結合型糖鎖へのtri-anntenaryの付加を抑えることができるので、この系を用いるとN結合型糖鎖におこる癌性変化や転移における役割を明らかにすることができる。そこで、EGFレセプターをモデル系として細胞にGnT111を導入することによっておこるN結合型糖鎖のリモデリングの細胞内情報伝達機構への影響を解明するために、まずEGFレセプターならびにGnT111遺伝子を高発現する細胞の樹立を行った。転移の研究によく用いられるB16メラノーマ細胞の他に、NlH3T3細胞やCHOK1細胞にEGFレセプターとGnT111 cDNAをエレクトロポーレーション法によってトランスフェクションし、ネオマイシン耐性による選別を行った。その結果、GnT111を高発現する幾つかのクローンを得ることができた。これらのトランスフェクタントでは、EGFレセプターの糖鎖がBisecting GlcNAcで修飾されており、EGF刺激による増殖に異常が認められた。現在、EGFレセプターの下流のMAPキナーゼカスケードのシグナル伝達がどのようになっているか解析中である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] N.Miyazawa: "Immunological detection of fructated proteins in in vitro and in vivo." Biochem J. 336. 101-107 (1998)

  • [文献書誌] Y.Kawasaki: "Specific detection of the early process of the glycation reaction by fructose and glucose in diabetic rat lens." FEBS Lett. 441. 116-120 (1998)

  • [文献書誌] J.Fujii: "A defect in the mitochondrial import of mutant Mn-superoxide dismutase produced in Sf21 cells." J Biochem. 124. 340-346 (1998)

  • [文献書誌] Y.Hayase: "Expression of heparin-binding epidermal growth factor-like growth factor in rat brain." Brain Res. 784. 163-178 (1998)

  • [文献書誌] Y.Yamaguchi: "Mapping of the α1,6fucosyltransferase gene,FUT8,to human chromosome 14q24.3." Cytogenet Cell Genet. in press. (1999)

  • [文献書誌] Y.Miyazaki: "Gastrin induces heparin-binding epidermal growth factor-like growth factor in rat gastric epithelial cells transfected with gastrin receptor." Gastroenterology. 116. 78-89 (1999)

  • [文献書誌] J.Fujii: "Pathophysiology of Lipid Peroxides and Related Free Radicals" Japan Scientific Societies Press,Tokyo, 10 (1997)

  • [文献書誌] J.Fujii: "Medical Biochemistry(Dominiczak MH,and Baynes JW eds.)" Mosby,London, (in press) (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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