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1998 年度 研究成果報告書概要

多機能性プロテアーゼインヒビターTFPIの機能領域の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09680606
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 構造生物化学
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

加藤 久雄  国立循環器病センター研究所, 病因部, 部長 (80029959)

研究分担者 原 三郎  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (00028193)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワードプロテアーゼインヒビター / 血液凝固 / 血栓 / 動脈硬化 / ヘパリン
研究概要

1。 TFPIのトロンビンによる分解
TFPIは血漿中では、遊離型のほか、LDLやHDLなどのリポタンパク質と結合して存在するが、さらに,種々のプロテアーゼの作用をうけた分解型も存在していることが示唆されている。我々は、これらの分解がどのようなプロテアーゼにより生成し、またその機能がどのように変化するのかを明らかにするために、ヒト組換え型TFPIに種々のプロテアーゼを作用させ、その分解形式を解析した。その結果、トロンビンはTFPIの3つのペプチド結合を切断することによりTFPIの抗凝固活性を失活させることを見いだした。
2。 TFPIとヘパリンの結合
TFPIとヘパリンの結合様式を解析するために、ヘパリンおよびその硫酸基を特異的に脱離したヘパリンとTFPIの結合を解析し、N位硫酸基>2位硫酸基>6位硫酸基の順に結合能は低下したが、解離定数には大きな差はなく、いずれの硫酸基もTFPIとの結合に関与していると考えられた。次に、ヘパリン少糖類を調製し、ヘパリン2,4糖もTFPIに結合するが、さらに6-8糖に鎖長が延びるにつれ強く結合し、14糖以上ではもとのTFPIと同じ結合の強さを示した。TFPIには2つのヘパリン結合部位、K3ドメインとC末端側塩基性ペプチド、が存在するので、これらの部位とヘパリンの結合を別々に解析した。
C末端側塩基性部分(HBS-1)との結合にはArg257とArg259が最も重要であることが明らかとなった。K3領域(HBS-2)とヘパリンの結合を解析するために、カイコを用いるK3の発現系を構築し、その体液より。K3組換え体を調製した。このようにして調製したK3組換え体を用いて、ヘパリンおよび修飾ヘパリンとの結合の強さを解析し、ヘパリンのN位、6位および2位の硫酸基もいずれもほぼ同等の寄与を示すことを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] N Ohkura: "A novel degradation pathway of tissue factor pathway inhibitor : Incorporation into fibrin clot and degradation by thrombin." BLOOD. 90. 1883-1892 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Z Ye: "Structural requirements of human tissue factor pathway inhibitor(TFPI)and heparin for TFPI-heparin interaction." Thromb Res. 89. 263-270 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 神窪勇一: "血栓と循環" メディカルレビュー社, 8 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] N Ohkuru: "A novel degradation pathway of tissue factor pathway inhibitor : Incorporation into fibrin clot and degradation by thrombin." BLOOD. 90. 1883-1892 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Z Ye: "Structural requirements of human tissue factor pathway inhibitor (TFPI) and heparin for TFPI-heparin interaction." Thromb Res. 89. 263-270 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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