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1998 年度 実績報告書

Arntに作用するコアクチベーターの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 09680610
研究機関東北大学

研究代表者

十川 和博  東北大学, 大学院理学研究科, 助教授 (80175421)

キーワードAhリセプター / Arnt / 転写因子 / CBP / p300 / コアクチベーター
研究概要

AhR/Arntによる転写活性化が、アデノウイルスの初期遺伝子であるE1Aによって抑制され、それがおもに、Arntによる転写活性化の抑制によることが、以前の研究ですでに明らかにした。E1Aの転写抑制作用はコアクチベーターであるCBP(CREB Binding Protein)やp300のE1Aによる阻害であることがすでにいくつかの転写系で明らかにされている。そこで、ArntがCBP/p300と直接相互作用するか否かを酵母と、培養細胞を使ったツーハイブリッドシステムで解析した結果、CBP/p300ともArntと結合することが分かった。さらに細かく相互作用する領域をせばめた結果、CBP/p300のCREB結合領域が、Arntの転写活性化ドメインと相互作用することが分かった。
ArntとbHLH-PASドメイン構造が、類似の因子Arnt3のcDNAをクローニングした。Arnt3はAhR,Simとはヘテロダイマーを作らなかったが、HIF-1a,HLF,Clockとはヘテロダイマーを形成した。酵母と培養細胞の発現系で調べた結果、Arnt3は転写活性化領域をもつことが分かった。転写活性化領域を欠失変異体をいくつか作り、特定したところ、Arntと同じくC末端領域であることが分かった。しかしながら、Arntとはアミノ酸のホモロジーはなかった。現在、この領域とCBP/p300が相互作用するかどうかを検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Sogawa: "Inhibition of hypoxia-inducible factor 1 activity by nitric oxide donors in hypoxia" Proc.Natl.Acad.Sci.USA.95. 7368-7373 (1998)

  • [文献書誌] S.Takahata: "Transcriptionally active heterodimer formation of an Arnt.like PAS protein, Arnt3, with HIF-Id, HLF, and Clock" Biochem.Biophys.Res.Commun.248. 789-794 (1998)

  • [文献書誌] F.Wang: "Structure and expression of the mouse AhR nuclear translocator (mArnt) gene" J.Biol.Chem.273. 24867-24873 (1998)

  • [文献書誌] J.Mimura: "Identification of a novel mechanism of regulation of Ah (dioxin) receptor function" Genes & Dev.13. 20-25 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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