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1999 年度 実績報告書

タンパク質の局在化機構に新たな視点を与える糊代を持ったタンパク質(その由来と生理機能の解明)

研究課題

研究課題/領域番号 09680615
研究機関東京工業大学

研究代表者

鈴木 陽子  東京工業大学, 生命理工学部, 教務職員 (30179270)

キーワードタンパク質の糊付け / セメントイン / トラッピン / GFP / トランスグルタミナーゼ / プロテアーゼインヒビター / 融合タンパク質 / 活性染色
研究概要

私たちの研究室で7年前に見つけ、最近注目を浴びるようになった糊代を持ったタンパク質(トラッピン)に関する基礎と応用研究を続け以下のような成果を得た。(1)組織トランスグルタミナーゼの簡便かつ高感度検出法の開発と応用:上記トラッピン分子中に含まれる糊代部分(セメントイン領域)に蛍光性タンパク質GFP(green fluorescent protein)を結合させた融合タンパク質を調製し、これが架橋酵素トランスグルタミナーゼの優れた基質になることを示した上で、組織切片上での活性染色に応用した。その結果、タンパク質を架橋する酵素トランスグルタミナーゼは、これまで予想されていた以上に多種多様な組織に存在し、各組織の形態・強度・バリアー機能の保持に関与していることが明らかになった。(2)神経変性疾患との関連:近年、トラッピンとトランスグルタミナーゼが、アルツハイマー病の老人班の形成やパーキンソン病のルビー小体の形成、さらにはハンチントン舞踏病に見られるCAG(Gln)リピート異常との関連が示唆され始めている。そこで、脳におけるトランスグルタミナーゼの局在を可視化すべく上記方法を試みたが、ラットの正常脳では発現量が少なく、人の病気の脳では新鮮な材料の入手が困難なために、今のところはっきりした答えが得られていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 広瀬茂久 他: "新しいバイオハイブリッド化技術の開発"Bio Industry. 16. 17-23 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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