• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

リボ酸転位反応の機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09680625
研究機関徳島大学

研究代表者

本川 雄太郎  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (40004585)

研究分担者 池田 和子  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (10108863)
キーワードリポ酸転移酵素 / リポ酸 / 遺伝子構造 / 遺伝子マッピング
研究概要

リポ酸はグリシン開裂酵素系のH蛋白およびピルビン酸、α-ケトグルタル酸、分枝鎖ケト酸脱水素酵素複合体のアシル転移酵素の補酵素である。我々はリポ酸を蛋白質に結合させる反応を触媒するリポ酸転移酵素をウシ肝から精製し、その性質を既に報告した。またウシリポ酸転移酵素のcDNAを分離し、それをプローブとしてヒトリポ酸転移酵素のcDNAを得た。
本年度はヒトリポ酸転移酵素およびその遺伝子について以下の結果を得た。
1) ヒトリポ酸転移酵素前駆体は373アミノ酸残基から成り、ウシ酵素との比較から、26アミノ酸残基から成るpresequenceを持つものと思われる。推定される成熟型酵素は347アミノ酸残基から成り、分子質量は39,539Daである。ヒトリポ酸転移酵素のアミノ酸配列はウシのそれと88%、大腸菌のlipoate-protein ligase Aのアミノ酸配列と31%の相同性を示した。
2) Poly(A)^+RNAのNorthen解析により、ヒトリポ酸転移酵素のmRNAは1.5kbであった。mRNAの組織分布を検討したところ筋と心に多く認められ、リポ酸を結合している蛋白質の組織分布と一致した。
3) ヒトリポ酸転移酵素の遺伝子は4個のexonと3個のintronから構成されており、大きさは約8kbであった。ヒトリポ酸転移酵素遺伝子は第二染色体のqll.2に存在することがFISH法で明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Fujiwara: "Molecular cloning,structural characterization and chromosomal localization of human lipoyltransferase gene" Eur.J.Biochem.260-2. 761-767 (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi