研究課題/領域番号 |
09680712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
松影 昭夫 愛知県がんセンター, 研究所・生物学部, 部長 (90019571)
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研究分担者 |
山岸 正裕 通産省工業技術院, 生命工学技術研究所・分子生物学部, 主任研究官 (00220252)
山口 政光 愛知県がんセンター, 研究所・生物学部, 室長 (00182460)
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キーワード | ショウジョウバエ / 生殖系列 / 遺伝子発現 / cDNAクローニング |
研究概要 |
ショウジョウバエの現在知られている変異の中で生殖系が形成される極細胞が異常になるもののうち、その細胞質の局在化経路の最も下流で作用する遺伝子がtudor(tud)である.tudの変異体は極細胞を形成できず、腹部形成にも異常を持つ.tudの変異およびtudの下流で作用するnanosの変異系統と標準系統の胚からRNAを検出し、両系統で発現量の異なるcDNAを単離し、約20種類のcDNAをクローン化した。得られたcDNAをプローブとして野性株Canton S胚でのin situ hybridizationを行い、極細胞質が存在する後極や極細胞(移動中や生殖巣に入ったものを含む)に局在しているかどうかの判定を進めている。一方、多数の変異ショウジョウバエの表現系を調べ、染色体分離が異常になるのものを見いだした。新しい遺伝子であるorbit遺伝子に変異をもつ系統では、生殖系列の形成に必要な減数分裂の異常を示すことを見い出した。この遺伝子をクローン化するとともに、その遺伝子産物の機能解析を進めている。
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