研究課題/領域番号 |
09680712
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
松影 昭夫 愛知県がんセンター, 生物学部, 部長 (90019571)
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研究分担者 |
山岸 正裕 通産省工業技術院, 生命工業技術研究所, 主任研究官 (00220252)
山口 政光 愛知県がんセンター, 生物学部, 室長 (00182460)
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キーワード | 生殖系列細胞 / ショウジョウバエ / differential display法 |
研究概要 |
本研究の目的は、生殖系列の細胞の形成やその組織構築に必要な遺伝子を同定し、その機能を解析することにある。生殖系列において増加もしくは減少するメッセンジャーRNAを、生殖系列の形成に欠損をもつハエの系統と正常の間でdifferential display法で比較して探索した。最終的に、23個の候補遺伝子をクローニングし、in situ hybridizationにより発現パターンを調べたが、生殖系列およびその他の局在性をしめすものはみられなかった。既知の遺伝子とのホモロジー検索の結果、23個のうち、アーティファクトと思われるものが2個、同じ遺伝子の重複が1組あった。16個は既知の遺伝子とのホモロジーはみられなかった。既知の遺伝子とホモロジーがみられたものは以下の4つである。 similar to uridine kinase yeast SCO1 protein yeast CBF5/rat nucleolar protein NAP57 Drosophila three rows protein dirferential displayで得られたバンドは複数の配列が混在していることが多いと報じられている。また、発生初期には始原生殖細胞内では様々な遺伝子の発現が抑制されているため、今回用いたよりも発生後期のembryoを使わないと、maternalな遺伝子以外は捕まえられない可能性がある。
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