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1999 年度 実績報告書

老齢脳由来プロジェクター細胞の分化誘導とミエリン膜再形成の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09680779
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

阿相 晧晃  財団法人 東京都老人総合研究所, 神経生物学部門, 室長 (30104160)

キーワード老齢ラット脳 / プロジェニター細胞 / アダルトプロジェニター細胞 / ミエリン形成細胞 / 反応性アストロサイト / 成熟オリゴデンドロサイト / 成長因子 / グリア分化因子
研究概要

老齢ラット脳から初代培養を行い、どのような種類の細胞が存在しているのかを検討したところ、若齢ラット脳由来のグリア細胞とは増殖能や分化形質を異にするグリア細胞の前駆細胞が生存しており、これらの細胞は各種の成長因子や培養液の組成を組み合わせることによって反応性のアストロサイトやミエリン形成担当細胞である未成熟型オリゴデンドロサイトへ分化誘導されることが明らかになった。
培養条件下ではあるが、老齢脳由来のグリア前駆細胞をミエリン形成担当細胞や反応性アストロサイトへ分化誘導させうることに成功したことは、脳の老化に伴う機能低下や、脳の発達障害と老化の制御をも明らかにすることができることを示唆するばかりでなく、将来、老化脳での病気を克服することが出来る可能性を秘めていると思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Murakami, K. et al.: "Neutral glycolipid and gangliosile composition of type 1, 2 astrocytes"J. Neurosci. Res.. 55. 382-393 (1999)

  • [文献書誌] Toda, M. et al.: "Suppression of glialtumor growth by expression of GFAP"Neurochemical. Res.. 24. 339-343 (1999)

  • [文献書誌] Akiyama, K. et al.: "Localization of PAD type 2 in a stage specific immature oligodendrocyte"Neurosci. Lett.. 274. 53-55 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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