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1997 年度 実績報告書

単一シナプスからのシナプス前終末カルシウム濃度とシナプス後電流の同時測定

研究課題

研究課題/領域番号 09680808
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

梅宮 正志  東北大学, 医学部, 助手 (50271911)

キーワード線条体 / グルタミン酸 / シナプス / ラット / ドーパミン / パッチクランプ / AMPA / カイニン酸
研究概要

今回はラット線条体神経細胞の性質を確認するためにラット線条体の急性スライス標本を用いて線条体神経細胞に入力する興奮性シナプス伝達の性質を確認すると共に,興奮性シナプス伝達のドーパミンによる可塑性について検討した。線条体の主な神経細胞はMedium Spiny Neuron(MSN)と呼ばれるGABA性の抑制性神経細胞でありこの細胞から記録した。すなわち,急性スライス標本を用い微分干渉顕微鏡下にMSNを同定,Patch-PipetteをWhole-Cellの状態にする。記録するMSNと大脳皮質の間に刺激電極をおき興奮性入力繊維を刺激し,Whole-Cellの状態にしたMSNからシナプス電流を記録した。この興奮性シナプス伝達には時間経過が緩徐でAPV感受性のNMDA型のグルタミン酸受容体と時間経過の速いCNQX感受性のAMPA/KA型受容体の2種類の受容体が関与していた。この2種類のグルタミン酸受容体のうちAMPA/KA型の受容体を介したシナプス伝達に対するドーパミンの作用について検討したところ,ドーパミンD2受容体を活性化するとシナプス伝達が抑制され,D1受容体を活性化するとシナプス伝達が促進される事が解った。さらにAMPA/KA型受容体の外から与えたグルタミン酸に対する感受性はD1受容体を活性化しても変化がなかった事からD1受容体はシナプス前終末に存在し、グルタミン酸の放出量を増加させている事が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Umemiya M, Raymond LA: "Dopaminergic modulation of excitatory postsynaptic currents in rat neostriatal neurons." J.Neurophysiol. 78. 1248-1255 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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