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1997 年度 実績報告書

冠動脈再狭窄防止を目標としたPTCA用高分子マトリックスの設計に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680855
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州工業大学

研究代表者

岡元 孝二  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (40122618)

キーワード冠動脈再狭窄防止 / PTCA / エラスチン / 高分子マトリックス
研究概要

平成9年度の計画は(1)化学修飾α-エラスチンマトリックスの作製、(2)化学修飾α-エラスチンマトリックスのコアセルベート特性及び薬剤取り込み及び(3)化学修飾α-エラスチンマトリックスコアセルベートの血小板凝集阻害の検討である。上記(1)及び(2)については、組織を脱脂して、1M MaCl中でホモジネートし、その操作を6回繰り返して組織中の糖タンパクを除去し、ついで0.1N NaOH中で100℃に加熱する操作を6回繰り返してコラーゲン等を除去してエラスチンを単離した。そのエラスチンを熱シュウ酸処理することによりα-エラスチンを調整した。抗血栓性ペプチドGlr-Arg-Gly-Asp-Tyr(Me)-Pro-NH_2(以下GRGDY(Me)P-NH_2と略す)を化学合成した。α-エラスチンにGRGDY(Me)P-NH_2を結合させるまえの基礎的検討として、疎水性アミノ酸誘導体であるVal-OMeを種々の濃度(5、 10、 20、 30、 50、 100当量)の水溶性カルボジイミドを用いて結合させたところ、水溶性カルボジイミドを20当量用いて作製した化学修飾α-エラスチンのコアセルベート特性が最も良好な結果(コアセルベーション開始温度が最も低温側にある)を示した。これらの知見を基にα-エラスチンに対するGRGDY(Me)P-NH_2の結合についても検討中である。上記(1)の化学修飾α-エラスチンマトリックスの作製がうまくいき次第、そのマトリックスを使用して上記(2)の薬剤取り込み、上記(3)の化学修飾α-エラスチンマトリックス・コアセルベートの血小板凝集阻害についても検討する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 上村祐子: "Elastin-derived peptide induce monocyte chemotaxis by increasing intracellular cyclic GMP Ievel and‐‐‐‐" Biochem.Mole.Biol.Int.41(1). 57-64 (1997)

  • [文献書誌] 上村祐子: "The role of repeating peptide sequences of extracellular matrix elastin on cell proliferation and ‐‐‐" Peptide Chemistry 1996. 329-332 (1997)

  • [文献書誌] 甲斐原 梢: "Elastin peptide coacervate as a model of extracellular elastomeric matrix:ionic transport study" Peptide Chemistry 1996. 493-496 (1997)

  • [文献書誌] 神里早月: "Involvement of intracellular cyclic GMP and cyclic GMP-dependent protein kinase in -elastin-induced‐‐‐‐‐" J.Biochem.121(5). 862-867 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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