• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

冠動脈再狭窄防止を目的としたPTCA用高分子マトリックスの設計に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09680855
研究機関九州工業大学

研究代表者

岡元 孝二  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (40122618)

キーワード冠動脈再狭窄防止 / PTCA / エラスチン / 高分子マトリックス
研究概要

平成11年度の計画は(1)化学修飾α-エラスチンマトリックス・コアセルベートによる平滑筋細胞の増殖阻害及び遊走阻害、(2)ポリペプチドマトリックス・コアセルベートによる平滑筋細胞の増殖阻害及び遊走阻害の検討である。平滑筋細胞は最初、ウサギ血管平滑筋細胞を用いて検討し、ついでヒト血管平滑筋細胞を用いて検討する予定であったが、ウサギ、ヒトともに血管平滑筋細胞の単離、培養がうまくいかず、当研究室で以前から単離・培養に成功しているニワトリ血管平滑筋細胞を用いて検討することにした。また化学修飾α-エラスチンマトリックス・コアセルベート及びポリペプチドマトリックス・コアセルベートによる検討を行う前に、基礎実験として化学修飾α-エラスチンマトリックス及びポリペプチドマトリックスを用いて検討した。上記(1)については化学修飾α-エラスチンマトリックスによる平滑筋細胞の遊走試験を検討したところ、化学修飾していないα-エラスチンと同様に平滑筋細胞の遊走を促進(化学修飾していないα-エラスチン及び化学修飾α-エラスチンの最大活性濃度はそれぞれ10^<-1>μg/ml及び10^<-2>μg/ml)した。平滑筋細胞の増殖については検討中である。上記(2)についてはポリペプチドマトリックスによる平滑筋細胞の増殖はポリペプチドマトリックスの濃度依存的に増加(濃度0に比べて0.01μg/mlで1.1倍、0.1μg/mlで1.3倍、1.0〜100μg/mlで1.5倍)した。平滑筋細胞の遊走については検討中である。化学修飾α-エラスチンマトリックス・コアセルベート及びポリペプチドマトリックス・コアセルベートを用いた場合、平滑筋細胞の増殖・遊走阻害が期待されるが、現在検討中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 岡元孝二: "Cell migration and cell proliferation in response to repeating peptide sequences from extracellular matrix elastin"Peptides.1998. 704-705 (1999)

  • [文献書誌] 出田圭子: "Molecular weight determination of synthetic sequential polypeptides in SDS-PAGE: Gel staining method using metal chlorides"Peptide Science 1998. 445-448 (1999)

  • [文献書誌] 神里早月: "Elastin peptide-enduced macrophage chemotoxis and its signal transduction pathway"Peptide Science 1998. 61-64 (1999)

  • [文献書誌] 前田衣織: "Preparation of polyclonal antibody against elastin hexapeptide sequence and its recognition site"Peptide Science 1999. 217-220 (2000)

  • [文献書誌] Maria Portia P.Briones: "Chemotactic activation of macrophages by elastin hexapeptide sequences and its signaling mechanism"Peptide Science 1999. 221-224 (2000)

  • [文献書誌] 菊川理絵: "The effect of elastin peptides on cell migration in cultured chick vascular smooth muscle cells"Peptide Science 1999. 225-228 (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi