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1997 年度 実績報告書

内因性サイトカインの活性化により治癒を促進するハイブリッド人工血管の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09680865
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

冨澤 康子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00159047)

キーワードサイトカイン / ハイブリッド / 人工血管 / 人工臓器 / 血管新生 / 内膜被覆 / 内皮化 / 治癒
研究概要

本研究では自己の組織内に含まれる内因性サイトカインを植え込み後にその場所で活性化することにより、個々の治癒力を最大に発揮できる人工臓器を人工血管という形で開発するのを目的としている。さらに、細切した自己の結合組織片という生きた細胞を含んだ生体材料と布製の人工血管を組み合わせたハイブリッドの人工血管であることを利用して細胞に細胞工学的手法を使うことにより、VEGFおよびbFGFなどのサイトカイン、ヘパリン様物質、インスリン等の物質を産出し、例えば高度の抗血栓性を持たせる、インスリン分泌能を持つなどの能動的な機能を発揮するように設計している。
現在までのところ、組織片を播種し、in vivoにて治癒を観察しているが、血管新生、線維芽細胞の増殖遊走、植え込み後の治癒過程を免疫組織染色にてbFGF、VEGF、ファクターVIII、抗マクロファージ抗体CD68などを用いて観察している。遺伝子導入のpreliminary実験で組織片を播種したメッシュのマクロファージおよび線維芽細胞に導入されることを観察している。現在は細胞の種類、範囲、検出方法などを検討しているが、今後、機能を賦与していきたい。
本研究は動脈硬化症の外科治療の進歩に大いに貢献するばかりでなく、将来の多機能型人工臓器への発展をも目指している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 冨澤康子 ほか: "先天性心疾患の姑息的シャント術に使用された人工血管の変化" 人工臓器. 26. 524-528 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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