• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

判断と意思決定の状況依存性の解明とその心理計量モデルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 09710075
研究機関筑波大学

研究代表者

竹村 和久  筑波大学, 社会工学系, 助教授 (10212028)

キーワード判断 / 意思決定 / 状況依存性 / 心理計量 / 認知モデル
研究概要

本研究では、判断と意思決定の状況依存性を実証的に解明し、状況依存性を理論的観点から説明し、予測可能な心理計量モデルの作成とその妥当性研究を行なうことを主目的とした。まず、第1の研究目的は、判断と意思決定の状況依存性が生じるのは、どのような状況なのかを明らかにすることであった。すなわち、状況要因の探索と分析を行うことである。この研究目的の達成のために、質問紙調査を行い、そのデータを種々の多変量解析を用いることによって、状況要因の抽出を行い、状況の構造を明らかにした。第2の研究目的は、状況依存的な判断と意思決定において、どのような心理的プロセスが生じるのかを明らかにすることであった。この目的の達成のために、情報モニタリング法やプロトコール法などの過程追跡技法を用いる実験を行うことによって、状況依存的な判断と意思決定において、どのような心理的プロセスが生じるのかを明らかにした。最後に、第3の研究目的は、これまでに得られた知見をもとに、判断と意思決定の状況依存性を説明する心理計量モデルを作成することであった。状況依存性を説明するモデルとして「心的モノサシ理論」を提案し、その定性的表現、集合論に基づく数理的表現、心理計量モデルの提案を行った。さらに、新たに調査と実験を行い、心理計量モデルのパラメータの推定を行った。これらの研究結果の一部は、報告書に掲載されているいくつかの学術雑誌に発表した他、国内外の学会大会やセミナーにおいても発表された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 竹村和久: "消費者の心的モノサシ-状況依存的購買意思決定の定性的モデル" 繊維製品消費科学. 38,(7). 426-431 (1998)

  • [文献書誌] 竹村和久: "ファジィ重回帰分析による広告コミュニケーション効果の研究" 広告科学. 37集. 119-124 (1998)

  • [文献書誌] 竹村和久: "状況依存的意思決定の定性的モデル" 認知科学. 5(4). 17-34 (1998)

  • [文献書誌] 竹村和久: "A fuzzy limear regression analysis for fuzzy in put-output data using leastsquare method" Journal of Advanced Intelligent Computing. 3(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 竹村和久: "Vagveness in human judsement end decisium making" Inst of Policy and planning Sciences Discussion Paper Seiries. 802. 1-26 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi