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1997 年度 実績報告書

教師による実践的思考としての教育評価

研究課題

研究課題/領域番号 09710099
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

鹿毛 雅治  慶應義塾大学, 教職課程センター, 助教授 (80245620)

キーワード教育評価 / 教師 / 実践的思考
研究概要

本研究の目的は、教師による実践的思考としての教育評価の実態を明らかにするとともに、それを理論化することである。第1年次の本年度は、教育評価論の構造について文献研究やヒアリングを通じて考察するとともに、予備的な調査を行った。
まず、教育評価論の構造に関する分析であるが、評価概念は評定論、教育評価論、反評価論に大別されることや、教育評価論がさらに目標達成型と目標生成型に区別されることなど、従来、教育心理学であまり問題にされてこなかった概念整理を試みた。その結果、目標生成型の教育評価論を基盤として「教師による実践的思考としての教育評価」を主に位置づけるべきであることが明らかになった。
また、「教師による実践的思考としての教育評価」の実相を明らかにするための予備調査を行った。まず、小学校の授業を観察し、記録するとともに、それを教師と共同で分析することを通して、実践的思考としての教育評価を記述する記録フォーマットを開発した。また、小学校教師の授業を観察するとともに、授業をビデオテープに録画し、授業終了直後にビデオを再生しながら研究者と授業者が共同で授業リフレクションを行った。その結果、同一教師でも教科によって「実践的思考としての教育評価」のあり方が異なることなどが明らかになった。
次年度は、調査を進めることを通して、実践的思考としての教育評価についての理論化を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鹿毛雅治: "「教育評価」を問い直す視点" 教育と文化. 7号. 109-116 (1997)

  • [文献書誌] 藤岡完治: "評価で授業を変える" ぎょうせい, 211 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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