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1997 年度 実績報告書

中国帰国者の異文化適応過程についての実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710171
研究機関千葉大学

研究代表者

周 飛帆  千葉大学, 外国語センター, 講師 (80270867)

キーワード異文化適応 / 中国帰国残留孤児 / 文化的アイデンティティー
研究概要

平成9年度は、東京都江戸川区および千葉市美浜区を中心に帰国者家族に面接調査を進めてきた。まず日本への帰国前の生活暦・対日本観と帰国後の適応過程との関連を探ってみた。(1)残留孤児・婦人、(2)配偶者、(3)二世・三世という三つのグループに分け調査を行った結果、(1)と(2)のグループに共通性がみられ、(3)のグループは帰国に対し強い期待感を持つほど帰国後の適応に問題が見られることなどが分かった。
次に帰国後の適応過程について、調査対象に自らのライフ・ヒストリを語ってもらう形で調査を行った。その中で特に帰国初期・中期・後期における社会的ネットワーク(social network)の果たす役割および日本語能力の影響するところを重点に考察した。帰国初期における社会的ネットワーク形成がその後の適応に極めて大きく影響すること、そうした社会ネットワークの形成に日本語能力はそれほど影響を及ぼしていないことなどが明らかになった。
こういった調査結果を平成9年11月に行われたアメリカ文化人類学会(AAA)第96回大会において「Japanese Left Behind China : Return to Homeland and Cultural Adaptation」の題目で研究発表を行った。現段階では他国への中国系移民と比較し、その異同を検討・考察しながら、次年度に行うアンケート調査のための準備作業を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fei-Fan Zhou(周飛帆): "Japanese Left Behind in China Returnto Homeland and Cultural Adaptation" 言語・文化論業. 第4号. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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