研究概要 |
古墳時代の集団・社会のあり方を土地利用という観点より考察することを目的として、考古学研究に地理情報システム(GIS)を導入し、空間分析の手法を応用することを目的に検討を行なった。 研究の初年度にあたる本年度は、基礎的なデータの収集・分析を主眼に置いた作業をすすめ、ソフトウェアの習熟,フィールドワークによるデータ収集を行なった。フィールドは、研究代表者がかねてより発掘調査等を行なってきた岡山県上房郡北房町中津井地区を中心に古墳・横穴の分布調査を行ない、写真・略図作成等の基礎的な作業を行なった。また、分布調査中に、その重要性が認識された才田1号墳とその周辺にある2・3号墳の測量を土地所有者の協力により実施した。これらの成果については平成10年度刊行予定の定東塚・西塚発掘調査報告書等によって公表をしていくことを考えている。
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