研究概要 |
1.全国の方言における文法相互の関係にアプローチした。その結果,今年度は,次のようなこと全体像が把握されてきた。 (1)活用の場合は大きなグループを形成して,対応関係がある。 (2)助詞や助動詞の場合,個別ではあるが,まとまった分布を示す。 (3)係り結びのような構文要素は,地域的なまとまりは薄いものの,相互に明らかな形態の類似が見られる。 (4)形態の中には,明らかにまとまりを見せながら,形を整える作用により変化して行くものが見られる。 2.以上の結果を得るために以下のような資料から全国の方言文法に関するデータを収集した。 (1)全国レベルの方言辞書類 (2)方言文法地図のような地図データ (3)談話資料 (4)その他,諸種の記述文献など 3.特に注目される地点で,詳しいデータを得るために臨地調査を実施した。 4.得られたデータの一部をデータベース化した。
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