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1997 年度 実績報告書

ハイダ語スキドゲイト方言の言語資料のデータベース作成と形態法に関する記述研究

研究課題

研究課題/領域番号 09710372
研究機関静岡大学

研究代表者

堀 博文  静岡大学, 人文学部, 講師 (10283326)

キーワードハイダ語 / 形態論 / 手段接頭辞
研究概要

本研究は,カナダ北西部のクィーン・シャーロット諸島で話されるハイダ語スキドゲイト方言の言語資料のデータベース作成と形態法の解明を図るのが目的である.今年度における成果は,以下のようにまとめられる.
1.これまで現地調査で得たハイダ語スキドゲイト方言の資料の一部をデータベース化した.
2.データベース化した資料をもとに,ハイダ語の形態法の解明を図った.特に,ハイダ語の形態法の中でもこれまで十分な研究がなされていなかった手段接頭辞の用法や機能について概観し,更に,周辺の諸言語にみられる類似の要素あるいは形態的手法と比較対照することによって,その特徴を明らかにした.また,ハイダ語の動詞形態法に関わる派生接辞の用法や機能を考察し,語根の分類(拘束語根・自由語根の区別,総合価による分類など)を行なった.
3.データベース化した資料を基礎として,ハイダ語の辞書作成の準備作業に入った.現在は,どのようなフォーマットにするかを検討しており,併せて,試験的に,動詞項目の作成にとりかかったところである.
4.言語類型論の観点からハイダ語の特徴を考察するために,北アメリカ北西海岸に分布する諸言語,あるいは,他地域の言語に関する文献資料を蒐集した.
今後の課題は,現在調査で得た言語資料だけでなく,過去の文献における資料も含めるなど,データベースを一層充実させ,形態法のより深い理解を得ることである.また,周辺地域あるいは北アメリカに分布する諸言語における,ハイダ語の言語類型論的位置づけを行ない,その特徴についても考察を加えていくつもりである.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堀 博文: "ハイダ語スキドゲイト方言の手段接頭辞について" 宮岡伯人・津曲敏郎編『環北太平洋の言語』京都大学大学院文学研究科. 第3号. 43-61 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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