(1)タミル語、マラヤ-ラム語、テルグ語、カンナダ語および少数言語の関連資料を、報告者が収集してきたものの中から整理した。更に、従来行われて来た言語においては、項目の間のバランスが言語毎、または記述者によってかなりばらついているため、当該研究の目的に鑑み、文法記述に必要な項目の設定を行った。 (2)基本的資料の選定を行い、国内機関で入手可能なものを収集した。 (3)報告者が、『三省堂言語学辞典』その他において簡単な記述を行ったもの(タミル語、カンナダ語、 トゥル語、イラル語、ガドゥバ語、クルク語、コ-タ語、トダ語、ペン語、マンダ語、コンダ語、ゴーンディー語、コラ-ミ-語、マ-ルト語、ブラ-フ-イ-語、クイ語、クヴィ語、ナイキ-語、パルジ-語)に関しても、再検討し、整理した。また、ドラヴィダ語のジェンダーや膠着性などについて、報告者が学会などで発表を行ってきたものについて再検討した。 (4)本年度は、主として、上述の4大文章語および幾つかの少数言語(トゥル語、コンダ語、ゴーンディー語、コラ-ミ-語、マ-ルト語、ブラ-フ-イ-語、クイ語、ナイキ-語、ペンゴ語、パルジ-語)の音論、名詞形態論および動詞組織のうちで、次の項目の比較を行った。-音論(母音組織、子音組織)、名詞形態論(ジェンダー、人称、格組織、複数性、inflectional increment、代名詞、ダイクシス)、定形動詞組織(時制、法、相、人称表示接辞、複数動詞構造、否定)。 比定形動詞組織の記述項目の設定を行った。
|