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1997 年度 実績報告書

大陸型少年司法制度の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09720044
研究機関東京大学

研究代表者

川出 敏裕  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助教授 (80214592)

キーワード少年法 / 少年司法制度 / ドイツ
研究概要

初年度である本年度は,当初の研究計画に従い,関連するドイツの文献,統計資料等を入手し,その分析を通じて,現在におけるドイツの少年司法制度の全体像を把握することを目的として研究を行った。その作業はいまだ完了していないが,現時点での結論としては,一般にイメージされているほど,大陸型の少年司法制度は,わが国の制度とかけ離れたものではないということである。むしろ,適正手続の保障や,簡易送致による実質的な警察段階でのダイバージョンなど,現象としては,刑事手続に近づいているわが国の少年保護手続を考えるうえでは,刑事手続の枠内という限界の下で独自性を追求しているドイツの少年司法制度は,大いに参考になるように思われる。
そこで,研究の締めくくりとなる来年度は,まず,少年を対象とすることから,刑事手続の諸原則に対する例外をいかなる範囲で認めることができるのかという観点から,ドイツの議論を検討してみたいと考えている。
なお,本年度は,ドイツの少年司法制度そのものに関する論文は公表できなかったが,法務総合研究所において,「ドイツの少年犯罪と少年司法制度」と題する講演を行った。また,この間の比較法研究を踏まえて,『研修』誌上に,わが国の少年法の解釈に関する論文を執筆した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川出敏裕: "少年保護手続と不利益変更禁止の原則" 研修. 595. 15-24 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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