• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

人口動態データの多変量解析

研究課題

研究課題/領域番号 09730018
研究機関信州大学

研究代表者

椎名 洋  信州大学, 経済学部, 助教授 (80242709)

キーワード人口動態 / 住民基本台帳人口移動報告 / 数量化4類
研究概要

本年度は、人口動態データの分析の試みとして以下のようなことを行った。
1)各都道府県間の人口移動の観点から見た結びつきの強さを視覚化し、その結果を分析するための準備を行った。具体的には、住民基本台帳人口移動報告書に基づき47都道府県間の年間の人口移動の量(転出・転入量の和)を47×47の対称行列にして、それを都道府県間の親近行列とみなして数量化4類を適用することを試みた。これを昭和27年度から平成7年度までのデータについて分析することで、都道府県間の人口動態上の結びつきの強さがどのように変化してきたかを見ることを目標としている。現在数年分のデータについて入力と解析結果を得ているが、まだ何らかの意味ある結果をいまのところ得ていない。
2)1)で考えたようなデータ解析、すなはち、個体(都道府県)がどのくらい似ているかをみる場合に、その個体に関する属性のデータ(例えば他都道府県からの転入量)からいかにして親近性をはかるかの理論的な問題がある。例えば、各都道府県(縦に並べる)について、他都道府県(横に並べる)からの転入量を調べると対角要素を除いた47×47の行列ができるが、この時A県とB県の親近性の計測は、空白を処理した47の要素からなる二つの横ベクトルがどの程度にているかをどうやってはかるかである。通常の親近性は、ユークリッド空間の点の間の距離を用いるが、今の例のような場合各都道府県の人口の大きさ等を考えねばならないので、ベクトルの向きからみた親近性のほうが重要である。その場合にどのような工夫をすれば、簡単に各個体の親近性を把握(特に視覚的に示す)できるかについて考察中である。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi