• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

昇進管理の企業横断的分析

研究課題

研究課題/領域番号 09730039
研究機関大阪市立大学

研究代表者

大日 康史  大阪市立大学, 経済学部, 助教授 (60223757)

キーワード昇進管理 / 企業成長 / 水平的異動
研究概要

'97年度(一部'98年度)に整備した10社(三菱電機,東京電気,日本電気,三菱重工業,日野自動車工業,トヨタ車体,日産車体,関東自動車工業,カヤバ工業,アツギユニシア(厚木自動車部品))における会社職員録(ダイヤモンド社発行各年版)のデータを用いて、'69から'98までの課長職以上の昇進確率をsurvival
esitimationを用いて分析した。(なお、東京電気,アツギユニシア(厚木自動車部品)は'94まで)その結果、各企業ダミーは有意であること、これは様々な企業成長率(従業員規模、有形固定資産規模、従業員一人あたり経常利益)を説明変数に加えても変化しないことが明らかになった。これは、企業間での昇進確率の構造には大きな格差があることを意味している。他方で、年齢、在職年数、前位在位年数(そのランクの一つ下のランクにおける滞在期間)の係数に有意な企業間格差は見いだされなかった。これらのことから、昇進の確率構造は企業間で大きく異ならなくても、その水準で企業間の格差があることが示唆される。また前位在位年数は全ての場合で有意ではなかった。これは、分析の対象となった課長職以上では既に選抜が終了しており、前位の滞在年数は重要な情報ではないことを意味していると考えられるが、一方で、一つ下のランクの定義の問題も多分に含んでいると予想される。
これらの分析結果は今後、若干の修正を経て、2000年度を目処に日本経済学会で報告し、学術雑誌へ投稿する予定である。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi